どんな方のために?

当院の精神療法は、特に次のようなことを感じている方にふさわしいと考えられます。

  1. 幼少時から周囲への馴染めなさや違和感を抱いてきたが、それは自分がおかしいのだと思ってきた。
  2. 「生きることの意味」が感じられない。分からなくなった。
  3. これまで様々な医療やカウンセリング・民間療法・宗教などに救いを求めてみたが、どれも納得がいかなかった。
  4. 薬物療法で症状は軽減するが、薬によらない真の解決を望んでいる。
  5. 薬の治療で何の効果も感じられない。または、薬がどれも合わない。
  6. 自分自身の本当の在り方を探求してみたい。
  7. 充分なモチベーション(動機付け)があるにもかかわらず、過去の病状ゆえに精神分析療法の適応外とされてしまった。
  8. 身体症状があり、他科では「身体は異常なし」「治ることは期待できない」と言われたが、心身的問題として改めて取り組んでみたいと考えている。
  9. 「考え過ぎ」「神経質」と周囲から片付けられてしまうが納得がいかない。
  10. 目に見えぬもの・形なきものを大切に感じるが、それゆえ生きづらいと感じている。
  11. 哲学的・宗教的問題についてよく考えるが、身近に対話できる相手がいない。
  12. 愛すること・愛されることについて分からなくなっている。
  13. 「死」「生」をめぐって真剣に考えてみたい。
  14. 従来の医療の枠組みや西洋医学的方法論に疑問を抱いている。
  15. 精神分析等で自分の問題点を指摘され理解はできるが、それが自分の在り方の変化には結びつかなかった。また、母子関係等の問題に全て集約して解釈されることに違和感を覚える。
  16. 日本の精神的風土に違和感を抱き、生きづらいと思っている。
  17. 刹那的な「癒し」ではなく、自分の根源的変化を望んでいる。
  18. 病気や性格について、「あきらめて付き合っていくしかない」という考え方で済ませたくないと思う。
  19. 「人からどう見られるか」「人にこう思われたくない」という思いに支配されて、自分が萎縮してしまっている。
  20. 自分が何をしたいのか、どう生きたいのか分からなくなっている。
  21. 恨みや悲しみの感情をどうにかしたいが、いつまでも自分の中で解消できない。
  22. 感情が動かなくなってしまっていて、現実感がわかない。自分のことが他人事のように思える。
  23. 自分自身をどうしても愛せない。自分には価値がないと思ってしまう。
  24. 自分は常にマイノリティ(少数派)だという意識に苦しんでいる。

当院の精神療法の適応について

 当院では精神療法の適応について考える上で、精神医学的な診断名よりも、ご本人が自分の状態についてどんな問題意識を持って向き合っているのかということ(治療へのモチベーション)を重視いたします。
 しかし、敢えて一般的な診断分類の観点から当院の精神療法の適応を考えますと、以下のようになります。

  • 神経症(パニック障害・強迫性障害・解離性障害・転換性障害・対人恐怖症・離人症・抑うつ神経症等)
  • パーソナリティ障害(境界性パーソナリティ障害・自己愛性パーソナリティ障害等)
  • 摂食障害(過食症・拒食症)
  • ひきこもり
  • 適応障害(不登校・出社拒否等)
  • うつ病(遷延性、反復性のものを含む)
  • 心身症(自律神経失調症・ストレス性障害等)
  • アイデンティティクライシス
  • カサンドラ症候群(アスペルガー症候群の近親者が抱える心理的ダメージの問題)

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