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そのため、下記の内容をご理解の上、ご利用下さい。

*精神療法は、自分自身と向き合い、自分の在り方を見つめ直したいというモチベーション (動機付け)を明確にお持ちの方に行うことで効果が生まれるものです。
 自己の内側を見つめ、感じ取り、それを言語やイメージで表現し、対話によってセラピストと共に考えていく作業を行いますが、ご本人のモチベーションが不十分な場合には、作業が難航し効果が生じ難くなってしまします。

*また、日本人が得意とする「察する」「察してもらう」という非言語的コミュニケーションは、双方の誤解やズレを生じる原因となり易く、精神療法を行っていく上では好ましくありません。「私がこう思っているのだから、相手もそう思っているに違いない」といった〈投影〉は、治療の障害になってしまいます。
 このような問題は、〈自他の区別〉が理解されていない場合に起こってしまいます。「自分と相手は別の人間であり、自分がそうして欲しいからといって相手がそうしてくれるとは限らない」「自分がそう思うからといって、相手がそう思っているとは限らない」といったことを理解していることが大切です。

*従来の医療のスタイルのように、治療者の指示に盲目的に従ったり、「治療者がどうにかしてくれるだろう」といった受身的姿勢は、精神療法においては良い結果を生みません。本人の変化の原動力となる、自然治癒力が発動しにくくなってしまうからです。
 精神療法においては、自分に変化をもたらす主体は、あくまでクライアント自身です。セラピストは、その作業に新しい視点をもたらしたり、行き詰っているポイントを明確に抽出したりしながら、あくまでプロのアドバイザーとしての役割を担います。残念ながら、セラピストは、クライアントの代わりに生きたり、丸ごと背負ったり、直面する問題に直接答えを出したりする役割ではありません。


*当院は精神療法専門のクリニックですので、薬物療法や応急的な対応は行なっておりません。(薬物療法の併用が必要な方には、ご希望に基づき、関連のクリニック等をご紹介致しております。)

*初診時に精神療法の適応であるかどうかの判断をいたします。適応の場合には、当院所定の治療契約についてご説明の上ご承諾を頂き、その枠組みを双方が尊重しながらセラピーを行っていきます。


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*これまで薬物療法での治療が主体で、一進一退の経過であったり、再燃を繰り返している方は、特に精神療法を行ってみる意義が大きいと思われます。
 また、「以前にカウンセリングを受けたことがあるが、何の手応えも感じられなかった」という感想をお持ちの方や、「スタンダードな精神分析療法を受けたことがあるが自分には合わなかった」と感じた方にも、当クリニックの精神療法を試してみる価値は充分にあると思います。方法論や基本的人間観が違うだけでも、同じ心理療法でも新たな視点をもたらす可能性は決して少なくないからです。


*様々な身体的疾患も、根底においては精神との密接なつながりがあります。ですから、一見無関係に思われていた身体疾患についても、精神療法によって思わぬ好転が見られることもあります。
 しかし、ただ症状を消すことだけを目的とするやり方では、真の治癒には至りません。それが精神的な問題であっても身体的な疾患であっても、いずれにおいてもその奥に込められたメッセージを自分自身が受け取っていく作業こそが、最も大切なことになるのです。